米ドルの大安売り!

 米ドル安が止まらなくなってきました。ユーロに対しても当面の壁といわれた1.43をあっさり超えてきて、円に対しては、114円を割り込んできました。米国は経済的にもしばらくは軟化傾向が続きそうな感じですね。

 株式市場は、比較的中国やインド市場が健全な感じであり、極端に売られることはないような感じですが、しばらくは安定しない動きとなりそうです。

 ある外資系証券勤務の知り合いから、ユーロからみると市場の動向がよくわかるという話がありました。例えば、ユーロ建てに換算して米国株をみると過去1年の上昇はほとんど帳消しになります。確かに為替は、ユーロに対して、20%程度ドル安になっており、NYダウの上昇も約20%程度の上昇なので、ユーロベースでは上昇していないことになります。

 このからくりは、日本株にもいえることで、中東を含むヨーロッパ系の投資家は、日本企業が本当に業績回復で儲かっているのか為替の評価にて儲かっているのか疑心暗鬼だそうです。お金の流れが産油国へと大きく変わっているここ数年はユーロという通貨での評価が重要視されてきているのです。

 ひとつの考え方として、大きなお金の流れをつかんでいる市場から株式相場をみるということも大切だという見方です。ここ数年の原油の値上りで、産油国への資金流入が膨大に膨れ上がっており、その資金がどのように運用されているか考えるとおのずから動きがみえてくるという見解です。ロシアを含む拡大ユーロ圏は石油による収入が増大している地域でもあり、彼らの動きは市場を動かす大きな原動力となっているのは間違いありません。