投資におけるファットテール!

 最近、衣類などの商品の販売でも使われはじめた「ファットテール」理論ですが、投資においてファットテール(極端な値動き)は、結構起こるものとして考慮する必要があるということです。実際のマーケットでは、正規分布が示す確率よりも、かなり頻繁に極端な値動きが起こるということを認識しておくことです。

 科学者の計算によると、過去の市場のマーケットデータでは、1987年10月のブラックマンデーのようなことは、20標準偏差に相当して、宇宙が生まれたといわれるビッグバンから50億年間毎日取引をしていたとしても1回も起こりえないようなことだそうです。ところが、市場では1929年の暗黒の木曜日とか1987年のブラックマンデーとか100年間に2回も起こっています。

 年末から年初にかけて日経平均が約1000円も暴落しましたが、このようなことはファットテールのお話からすれば、月に一度くらいは起こると考えて相場をやることが必要です。そうならないためには、レバレッジ、取引量、取引の回数などを制限することなどによって、そのリスクをある程度コントロールできるようにする必要があります。

 FX取引でも過去10年間では、米ドルが一日に10円以上も動いたことはないということになりますが、97年10月にタイガーファンドが破綻した際には、値も付かずに10円以上も動いたのです。人間の場合は、忘れやすいこともあり、5年もたつとそのようなことは忘れて、また、同じようなことを繰り返す習性があります。

 ひとつだけいえることは、極端な値動きが起こるときは、ある程度認識できる可能性があるということです。例えば、ある会社の株価が1年くらいで10倍になって、われさきにその株を買いたいなんていう状態にあるというのであれば、暴落する可能性が高いとかそれなりに認識できる可能性がるということです。

 不思議なもので、日本のバブル時代にも、日経平均が3万円を超えたあたりで、もう株を止めたという人が結構いたという話を聞いています。日本人がみてもこれは行きすぎということがある程度は判断できたということになります。

 論点はずれてきましたが、値動きは市場の予想以上に動くことが多く、本当に極端な値動きをするときには、ある程度予想できる可能性があるということを頭に入れて行動することが重要になってきます。2006年1月のライブドアショックによる暴落も当時のJQ市場のPERが50倍を越えていたことなどを冷静に見ていれば、以降に起こることは予見できた可能性も高いということですね。