損切り(ロスカット)&手仕舞い!

 ここのブログで、「システムトレードに損切りが必要か?」ということが議論されているので、ちょっと書いておこうと思います。

 私は、外資系の証券会社勤務時に、CTAも含めたヘッジファンドのアレンジをやっていて、いろいろと思い出すことがあります。システムトレードを使うヘッジファンドでも、ロスカット(以下 LC)と表現することもあれば、ポジションクローズ(日本語で「手仕舞い」 以下 PC)という言葉を使うファンドがありました。ヘッジファンドマネージャーは、利益の場合と損切り両方ともPCという言葉を使うことがあります。裁量トレーダーのほうが、LCという言葉を多く使うようです。

 私の経験論から言えば、あまりLCという言葉を進んで使うシステムトレーダーはいませんでした。LCルールはあるのかと問えば、必ず、PCというのはあるが、LCはないと答えるほうが多かったですね。仕掛ける際には、勝ち負けは別にして、必ず手仕舞いを想定してやるんだということです。

 また、長期的に儲かっているシステムトレードほど、いくら過去のデータでシステムトレードを追及しても結局はどうどうめぐりになる可能性が高いし、上がるか下がるかの確率は、いつにおいても 50:50であるというような回答が多くありました。

 じゃ、彼らがどのように儲けるかといえば、儲かる場合には、大きめのポジションないしは値幅を大きくとり、損する場合は、小さくするという当たり前の回答でした。そのための方法論として、大きく儲かるときには、ポジションを大きく取れるようにして、損をするときには、小さくするというものか、あるいは、損する時期には仕掛けないというのがたいていの回答でした。

 究極の回答は、メリット(追い風の吹いているところでやる。)の大きい方でやるという回答です。何度かブログでも書いていますが、金利分ディスカウントされているものを買えば、時間を見方にでき、勝利する確率は、50:50以上になるというものでした。これは前にも、JHのことで書いたことがありますが、JHは、単純な2つのシステム運用ですが、このように有利な状況でトレードすることが長期に成功する秘訣であるということですね。

 今回の議論の中には、LCが強調されていて、私からみると土屋さんは、たぶん、PCというものが通常で、LCは設定しない。あいこさんとか、池田さんの場合は、LC=PCのような気がしますが、いかがなものでしょうか?勘違いな部分もありそうですが、お許しください。(-_-;)

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Comments

  1. 確かに土屋さんの視点と、いちのみやさん・池田さんの視点はずれているような気がします。
    見た感じでは、土屋さんもLC的なことを言ってるような気がするんですが・・・。
    ただ、土屋さんは、あくまでも「トレードのルール構築の際」に限定して、言及しているように思います。システム構築の際には、あくまで「一定のパターン」「決められた期間の経過」「逆方向もしくはニュートラルのシグナルの発生」等で行うべきもので、LCを入れて行うべきではない、としています。土屋さんは、LCを入れることで非常にレアなケース(大負けトレード)をカットしてシステムを構築することは、都合よく最適化することであり、将来に対する再現性を低下させるといっているように思えます。
     さらにまともなシステムであれば、いちのみやさんが言うように、LCをいれると成績が落ちてしまいます。しかし、土屋さんの③では「切りルールの策定は常にバックテストの結果を「素のルール」よりも良好な側へと導く」と書かれ、LCによるカーブフィッティングを示唆した内容で書かれています。非常にまれにしか起こらないLCポイントを採用したところで、統計的な結果は将来期待できない、といっているようです(LCの頻度や設定にもよるかとは思いますが・・・)。
    また、いちのみやさんも「LCを入れると成績が悪くなる」、「LCは保険(安心感を買う)」としているところから考えると、基本的な部分は同じで論点が違うというだけに見えます。システムトレードはリスクを定量化することに意味があり、心理面を含む個々人のリスク許容度は十人十色なので、損切りを必要かどうかは(保険と同じ)使う人次第で間違いも正解もない様な気がします。
    今回、論点がずれた原因は、土屋さんの記事のテーマと内容の乖離にあるんではないでしょうか?