米の先物上場!

 今朝の日経新聞に、米がついに農産物取引所に試験上場されることが決まったようです。既に死に体の東京穀物商品取引所ですが、お米が上場してもそれほど取引量を増やす効果はないとみています。
 お米な公正な価格形成とは何かという問題もありますが、お米の価格は基本的に、各地の農産物市場にて流通価格が決定されています。これは、生産者と一部の流通業者による価格なので、公正な価格とはいえないという話もありますが、ある程度の価格決定力はあるものと思われます。
 日本の場合には、為替レート、関税、補助金などの問題もあり、海外に比較すると価格的にはかなり高い状態です。しかしながら、すでに、市場価格はほぼ決まっているような状況下での先物上場にはあまりインパクトがないと判断していいかもしれません。
 生産者のヘッジ機能があるといわれる先物市場ですが、そもそも参加者が少ない状況でのメリットはほとんどないと考えたほうがよさそうです。
 

マーケットリスクの排除と運用!

 市場関係者にとって、マーケットリスクを排除することは、理想のトレードのように思えます。しかしながら、これほどやっかいなものもないことを知るべきと、私の愛読書「投資の科学」では警鐘しています。LTCMの破綻から、テールリスクに関する研究が深く追求されるようになりました。
 しかしながら、毎度のように繰り返される「マーケットイベント」、このような事象が発生すると、マーケットリスクを排除していたと考えていた投資家は市場から撤退を余儀なくされることになります。徹底的にテールリスクを排除しようとすると、ますます大きなテールリスクに晒されるという自己矛盾に陥ります。
 なぜこのようなリスクに晒されるかというと、結局テールリスクを排除するという目的で構築されたモデルリスクというものを追い求めることになり、究極的には、このモデルでは解明できなかったリスクが顕在化することによって、大きな損失を被るということになるのです。
 究極の結論でいえば、大きなリターンを得るためには、大きなリスクを負いながらやらざるを得ないのです。マーケットリスクを排除したというアービトラージのファンドなども、市場の変動リスクの変わりに、モデルリスクというある種のマーケットリスクを負って、トレードをしていると考えれば簡単かもしれません。
 あとは個人の好き嫌いか向き不向きの問題であり、これを追及をするのは単なるお遊びにしか過ぎません。現在、東証市場に上場している会社の大半は、景気不景気の波という大きなマーケットリスクをとって成功した企業であることも忘れてはなりません。よくいわれるたまたまうまくいったということは真実なのです。
 脱税主婦のような投資家がうまくいくケースはよくあります。彼女が生き残ったすべは、いつその儲かっていた運用を停止するかというこの一言につきます。2004年から2006年ころの小型株マーケットで活躍した投資家も、株価が10%いや20%下がった時点で、トレンドが転換したという理由で投資を中止して、現金化すれば、投資に大成功したといえるのです。
 投資においても同じことがいえるのです。マーケットリスクというかトレンド追って運用しているトレンドフォロワーと呼ばれる投資家は、成功者の数と数量においては、アービトラージを専門とする投資家を凌駕しています。彼らは喜んでマーケットリスクをとります。ところが、アービトラージャーは、マーケットリスクをとるのもの影にいながら、コツコツと利益を積み上げています。
 アービトラージャーは、数年に一度起こるマーケットイベントでほとんどの資産を吹き飛ばして、終わりになります。ジョンヘンリーを見ていても、トレンドフォロワー長期投資の有利さがよくわかります。投資資金が増えても、運用リターンが落ちることはほとんどありません。アービトラージャーの場合は、資金量とリターンが反比例していくというのがよくわかります。
 ただし、トレンドフォロワーには大きなドローダウンのリスクというものが伴います。投資家は大きなドローダウンを経験すると、マーケットリスクをとらない投資のほうがいいという話をし始めます。このような無意味な循環がまたマーケットを作り出すといっていいかもしれません。

不動産投資熱が冷めてきた!

 今回の大震災によって、個人投資家層の不動産投資熱がだいぶ冷めてきたようです。不況が続き、テナントの賃料延滞や空室率が増えてきてているからかもしれません。このリスクに加えて、自然災害によるリスクをもとるという必要があるということが再認識されたからかもしれません。
 都銀なども、担保価値が大きく毀損した不動産などが増えていることから、融資姿勢もかなり慎重になってきています。特に、タワーマンションの価格の値下がりなども見られる現況では、自然災害のリスクをヘッジしようがないということもよくわかってきたからかもしれません。
 個人的には、大きな損害はありませんでしたが、中国人テナントが行方不明になったりして、新規テナントを探すような状況になった物件があるくらいで済んでいるのは幸いかもしれません。今後も、賃貸市況の低迷は長期に継続するのは目に見えてきているので、この点については、いろいろと工夫が必要と考えています。
 これから本格的に少子高齢化が進む中で、東京への一極集中もリスクも見直すべき時期にあり、不動産投資も慎重に考えるべき時期が到来しているのは間違いないようです。

80円と85円!

 米ドルの80円と、豪ドルの85円が大きなポイントになっています。米ドルは、なんだかんだいわれながらも80円を維持しています。今後、この80円という防波堤が決壊するときにがくるのでしょうか。それとも、80円というのは意外と強い攻防ラインなのでしょうか?
 豪ドルに関しても、85円を割れて、84円台に突入していますが、そこから83円台というレベルにはなかなか届きません。原油価格の下落なども起きて、不安要因も増えているといわれている豪ドルですが、さてどうなることでしょうか・・・・・
 米ドルが80円台に突入して、約1年が経過しました。慣れもあるのか、政府は為替レートに関しては無関心状態です。80円も悪くはないというような風潮になってきています。問題なのは、トヨタのような会社です。このところ、海外生産にシフトする方向性を示す発言が増えています。
 80円台の長期化によって、ますます産業の空洞化が進んでいることついては、政権なども無関心です。日本で、どんどん働く場が減少して、生活保護を受けている世帯も増えているのに、空洞化に対しては無関心というのもどうかと思います。そして増税路線へひた走るとすれば、間違いなく、生活保護世帯などが増えて、最後には暴動が起こるような感じがしてきました。
 大震災の対応だけをやるのが政府のお仕事のようになり、全体的な産業政策が蔑ろにされつつあります。円高も悪くないというのは、少子高齢化を容認する人々の発言です。強い円は国益かもしれませんが、将来的には国家存亡の危機に瀕することは間違いありません。老人の老人による老人のため政治では日本という国がたちゆかないことを知りつつも、政治というのは多数決で決まるとすれば仕方がないことかもしれませんね。

世界的な財政危機・・・

 世界的に財政危機といわれています。2008年のリーマンショック以降、100年に一度の不況がくるといわれていました。大国は財政支出を大きく増やして対応しました。この財政支出の拡大によって、世界的に債務危機が広がることになりました。
 昨年のギリシャ債務問題以降、世界中で財政危機が叫ばれるようになりました。アメリカも債務発行の上限になり、これ以上国債発行をできない状況となるかもしれません。
 日本の場合もそうなのでしょうか?国家支出の大半が、介護や医療などの支出に使用されようとしています。このような状態に対して、国は医療費の増額や年金の減額にもっと踏み込むべき時期がやってきたと考えるのがいいかもしれません。
 菅政権では増税などによって対処しようとしています。菅政権は結局、大増税へ突き進むことになりそうですが、はたしてどうなることでしょうか?株式市場にとっては、最悪のシナリオになる可能性が高いかもしれません。
 今後の状況次第ですが、世界的な財政危機はインフレによって解決されるのか、ないしは、最悪の状況を迎えるかは、注視すべき状態であることは間違いないようです。

円高・・・・

 ユーロ危機による円高が進んでいます。再び、ギリシャ債務問題によるユーロ危機のようですが、ユーロの大きな下落はなさそうです。米ドルについても、QE2の終了などによる米ドルキャリートレードの解消が進んでいるという話などもあり、70円台突入ということは回避されています。キャリートレードの解消に伴い、豪ドルなどの高金利通貨が売られる可能性が残りますが、瞬間的なものとなることを想定しています。
 ポイントなのは、金利が低くても、資金量が豊富でないと金融機関は融資姿勢を変えることになり、ヘッジファンドなどは、この転換を恐れて、キャリートレードの解消に動いているとみています。米国は景気指標などの悪化もあり、株式市場も弱含みで動き、QE3を催促しているようにも見えますが、米国債発行額の上限問題などもあり、なかなかQE3には踏み切れないと考えるアナリストが多いようです。
 日本でも国会議員が日銀による復興債の買い入れなどの要求をして、増税路線に反対する姿勢をみせていることは、円安要因ともとれ、面白い動きかもしれません。死にたいの日本経済に、止めを刺すような増税は大きな問題があるという点を強調していることは面白いと思います。
 菅政権も、今となっても財政再建を重要課題としており、日銀の国債直接買い取りには、反対する動きをするとみられます。今後のこの動きには注目したいと思います。

豪ドル安!

 「このところ、豪ドルが85円を割れていて、かつP&Fで売りサインがでていますが、大丈夫ですか?」という質問を頂きました。スワップブログでもこの点について、解説をしておきました。
 豪州経済については、中国経済の停滞なども影響して、踊り場にありますが、景気後退局面に入ったとは判断していません。インフレが進行中であり、利上げが模索されている状況です。
 85円から90円のレンジ相場の下限の領域に入っていますが、瞬間的に、52週移動平均値の82円くらいまでの調整はあるかと考えています。今後、2~3か月くらいは、円高局面になりそうです。
 円高局面になれば、買いのチャンスがくるのは間違いありません。キャリートレードに関しては、ここをご覧ください!

関西電力お前もか・・・・

 関電も15%の節電要請を大阪府にして、物議をかもし出しています。橋本知事は、その根拠を出せと要求したところ、返事がなく、今週になってようやく出されるようです。原発が定期点検等でとまってしまうことをあげていますが、本当はそうではないと思っています。
 理由は簡単です。火力発電の火力のもとになる燃料価格が跳ね上がっていることが大きな要因です。原子力は、電力会社にとっては、安価な電力調達法なのです。いろいろな諸費用は国が負担していることや使用済み燃料や廃炉のコストは原価に入れていないからです。
 日本の火力発電所は、半分くらいしか稼動していません。理由としては、CO2を出すとか言われていますが、簡単に言えば、電力会社の利益がでにくいからです。電力価格は簡単に変更はしずらく、原子力に依存するほうがより儲かるからです。株式会社ですから利益を追求されることも要求されますが、まずは安全面を重視する姿勢が問われているということではないでしょうか?
 自動車で安全面に問題があれば、リコールが起こり、会社にとっても大きなダメージになります。今回の福島原発事故によって、原子力の安全性に問題があることが明らかになったわけで、電力会社も変わるべき時期にきていると思います。しかしながら、原子力利権や、独占事業であるという面からの発電と送電の分離をされてはたまらないというような状況にあるのではと想定します。
 この問題については、関西系のテレビなどではあまり報道されていないようです。逆に、東電の原発事故問題については、関西地区で、いろいろと報道されているのとはまったく逆の状況になっているようです。関電は、テレビなどの大きなスポンサーであり、ただでさえ、テレビCMが減少して困っている中ではこのような報道はしずらいということです。
 この国はどうなってしまうのか、本当に心配になってきました。文句をあまりいわない国民性が、かえって既得権益者の権益を増長させる結果となっているのではないでしょうか・・・・・

オーストラリア景気と不動産!

 昨日、ゴールドコーストから帰ってきました。想定通り、日本人の観光客は大震災以降激減しているようです。不動産に関しても、For saleの看板が増えているような感じでした。第2四半期には、景気後退懸念もでてきています。中国の利上げ等によって、中国景気が減速し始めていることが、オーストラリアにも影響を与えているようでした。
 このような状態でも、オーストラリアでは、利上げという話がでているのは、インフレの進行があるからのようです。このところ、家賃の上昇が著しいようです。特に、シドニーでは、住宅不足が深刻なようです。しかしながら、不動産を買ってまでというメリットはないようです。不動産の直利(賃料/不動産価格)は、4%を切り3%に近い水準まで物件価格上昇しています。7%の金利のローンを借りてまで買うメリットが薄れてきたという感じです。
 オーストラリアの不動産投資情報誌をみても、今の状況で家賃が年間10%くらい上昇する想定でも、10年後まではキャッシュフローが赤字というシナリオの投資になります。それも元本返済しない金利のみを支払うローンを借りて、このような感じなので、節税効果がなければ、かなり苦しい投資になります。
 税制に関しては、変更のリスクもあるし、考え物です。ニュージーランドでは今年から建物の減価償却ができなくなり、節税効果が変更前の1/2程度になったこともあり、不動産投資という面では沈静化の方向にあります。
 このようなオーストラリア経済で、豪ドルは、これまで米ドルに対しては、強含みで推移していましたが、調整が入りそうな感じです。金曜日の終値では、84円台まで豪ドルも下げています。この状況も頷ける感じのするオーストラリア経済です。7月頃に円高波乱がありそうな気もしますが、円高になれば、押し目を買うといいのでは考えています。
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↑ 写真は、レイクランドゴルフクラブです。ゴルフ場と別荘(コンドミニアム+戸建て)が建てられています。

想定外のことは起こるもの・・・・・

 現在、オーストラリアゴールドコーストへきて、ゴルフをやっています。相場と同じで、想定外のことがたびたび起こります。今回も生涯初のホールインワン達成という快挙に恵まれました。このようなことが起こるとツキというものの大切さを感じます。
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 私が株式投資をしていて、大きく値上がりをした銘柄も、ひょんなことから発掘した銘柄というのが結構あるのです。たまたま目にしたものや耳にしたものから、成長銘柄を発見することも多々あるのです。
 株式投資の雑誌やテレビ番組をみて、面白そうな発掘することもありますが、自分でほしいと思って買ったものがよかった場合には、その製造会社や部品供給会社がどんな会社なのか調べてみたりするのもいい習慣になるかもしれません。
 このような中から、ツキがあるときには、いい銘柄が発掘できるのも偶然ではありません。想定外のことが起こるということを考えながら行動するのも案外面白いかもしれませんね。