デレバレッジは続く!

 世界的に投資資金収縮が続いているようです。ここ一か月間くらいは、新興国からの資金の引き上げが続き、新興国の株安、通貨安が続いています。ユーロ危機の影響もありますが、世界的な低金利をエンジンとした投資ブームの終焉かもしれません。特にヘッジファンドについては、米国をはじめ規制がかなり厳しくなってきました。
 税金を減らすことを目的としたマネーロンダリング的なことも、世界中で規制がかかるようになり、タックスヘブンと呼ばれたケイマンファンドなどの規制も厳しくなっているからです。日本でも香港と租税条約が結ばれ、来年1月から日本政府が本格的に日本人の投資資金の税務調査などを開始する予定をしています。
 ユーロ危機という問題のほかに、このような世界的に課税を強化する動きが、投資資金に与えている影響も大きいのです。これまでは、なかなか把握されないという安心感のもとに海外で運用した投資資金が引き上げられているのです。レバレッジを考えれば、100ドルの投資資金が2000ドルの資金として運用されているという説もあるくらいなので、影響度はかなり大きいのです。
 リーマンショックで大きく縮小した投資資金が世界的な低金利で再膨張していたものが、また縮小のプロセスに入ったということになるのかもしれません。11月、12月末ベースで解約されるヘッジファンド資金は、全運用資金の10%~20%という推計もあるようで、このような環境下では、大きく株式市場があがるという期待はしないほうがいいのかもしれませんね。