年金不安と不動産投資!

 ある知り合いからの相談です。将来受け取る年金が不安なので、不動産投資を勧められているというお話です。よくよく考えると年金も不動産投資も「少子高齢化」という大きな流れの中では同じようなリスクを抱えこむことになります。現状でも厚生年金債務だけでも、現在価値にして計算すると、約540兆円もの債務超過となっているという話もあります。
 不動産投資は、このねずみ講そのものである年金よりはましな状況ですが、今後数年間で市場に大きな変化が顕れるのは間違いありません。供給過剰もあり、ここ数年家賃は下落を続け空室率は高まっています。個人的には、年金のヘッジ手段としての不動産投資には大きな疑問を持っています。
 私個人としては、現在は日本の不動産投資よりも、海外の銀行での豪ドル預金のほうが、年金のリスクヘッジになると考えています。特に、10年後くらいのことを考えるのであれば、年金も不動産投資も少子高齢化の影響を大きく受けるからです。この方は、50歳代中ばなので、現時点で不動産を現金で買うより、10年後に安くなった不動産を現金で買うという方法もあると思います。
 ワンルームマンション販売会社などは、年金不安があるから30~40歳代から不動産投資を始めましょうというような話をしますが、借金をしてまで投資をする必要はまったくないと思っています。事業として不動産投資をしていこうというならまだしも、安直な考えで不動産投資をするのは悲劇を招く可能性のほうが高いという状態と判断しています。
 年金不安があるからというような理由で不動産投資を煽るような考え方は、無駄であるということを認識しておくべきだと思います。